Asymptotic Limit 〜 漸近極限

Asymptote + 尾上 祐一(Asymptote with Yuichi Onoue)

 Asymptotic Limit

        〜漸近極限

 

 1. Asymptotic Limit

        〜漸近極限

 2. KICK-BASS

 

 3.KICK-BASS:Re-mix

  "Re-mixed by HYM"

       featuring 薫風(Flu) 

 

 アルバム購入価格 ¥300

 (3曲セット) ARD-003

 

 

2013年1月31日 iTunes Store にて発売開始!

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『 Asymptotic Limit ~ 漸近極限 』PV

『 Asymptotic Limit ~ 漸近極限 』     解説:池田 隆

 

まずは事の発端となったこちらの映像をご覧になっていただきたい。

http://www.youtube.com/watch?v=d8ynWFcyY3k 

これは2012923日に東京小岩にあるジャズクラブ『BACK IN TIME』において、ゲストに自作楽器演奏家の尾上祐一氏を迎えて行われたAsymptoteのライヴの映像である。再生回数自体は取り立てて騒ぎ立てるほどでは無い(1000回程度)が、注目すべきは再生回数に対する賞賛のコメント数の割合の多さと、そのほとんど全てが海外からのものである点だ。まさに「音楽に国境は無い」を地でいくAsymptoteと尾上氏だが、これは彼等の作る音楽が世界に通用する良質なものである事の証明であろう。そしてその反響はYouTubeだけに留まらずAsymptoteのFacebookにも多くのメッセージが寄せられる事となり、その音源化希望の声に応えるべく彼等は急遽制作を開始。iTunes Storeでの配信というメリットを最大限に生かし、全世界に向けてリリースされる事となった。

 

今回発表される作品はEPという形で収録楽曲数は2曲+リミックスの3曲のみ。うち1曲は先のYouTubeの映像でも演奏されている『Asymptoic Limit ~ 漸近極限』、この曲はAsymptoteの1stアルバムに収録されている『Opening』と尾上氏のオリジナル曲『Yggdrasil』を融合させた作品である。独立した楽曲をメドレー形式などではなく組み合わせてリアレンジし、ひとつの楽曲として成立させてしまうとはまったくコンセプトからして彼等らしいと言わざるを得ない。即興要素を含みつつもその完成度は非常に高く、尾上氏の演奏する自作楽器『回擦胡』が奏でるオリエンタルな響きとAsymptoteの二人が作り出すスリリングなグルーヴで構築されるギリギリの世界観はまさに「漸近極限」。いったいこの三人はどこまでいってしまうのだろうかという空恐ろしさ久しぶりに音楽を聴きながら鳥肌が立ってしまった。

そしてもう1曲は新曲『KICK-BASS』。2012年9月23日のライヴで初披露となった楽曲だが、その時はベーシックなパターン(ドラム+ベース+シンセ)をKORGのWAVE DRUM miniとKAOSSILATERを駆使し、なんと南氏がひとりで同時に生演奏(!)していた。そしてその人力シーケンスの上で縦横無尽にバトルを繰り広げる町田氏と尾上氏。楽曲の中での三人の立ち位置が明確かつ絶妙で、使い古された表現ではあるが熱くてクールな本当に素晴らしいセッションとなっている。

 

しかし2012年はAsymptoteにとって本当に飛躍の年となった。結成、デビューライヴ、レーベルの設立、1stアルバムの発表、クラブシーンとのコラボ、自作楽器演奏家尾上祐一氏、ダンサー前納依里子嬢、舞踏家gumi嬢、フルート奏者薫風嬢との共演、そして集大成とも言える今回の作品。なかでもAsymptote+尾上祐一は特に印象的で今回の2曲だけではなくフルアルバムを聴いてみたいし、是非ともまたライヴを観てみたいコラボレーションである。既に海外ジャズフェスのオーガナイザーよりオファーがとの噂もあり、期待は高まるばかりだ。

 

文:池田 隆

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